肥料分について

夏野菜の収穫

堆肥/草刈りした雑草、収穫・撤去した野菜のガラ、落ち葉などと鶏糞牛糞などを混ぜ、土をかけて積み上げて水をかける。ビニールなどで覆っておき、頃合いをみてスコップなどで上下をひっくり返します。こうしてつくった自家製の堆肥を、元肥として入れています。鶏を飼い始めてからは、その糞付きの敷きワラも大切な材料。ゴミ屋さんに出すゴミは、我が家ではビニール関係のものくらいです。
その他、過燐酸石灰(過石)、鶏糞、米ぬかなどを、必要に応じてまいています(不定期)。刈り取った雑草は、敷きわらも兼ねて、株の根元に敷くこともあります。
・・・しかし、荒れた草地をどうにか耕して使い始めた我が家の畑。5年が経過したが、まだまだ「やせた土地」というかんじで、土のフカフカ感、しっとり感がない。晴天が続けばカチカチのガビガビ、雨が続けばドロドロで、なぜか水たまりができてしまう。まだまだ先は長い・・・?
コンポスト/生ゴミは、なるべく水気をきってコンポストに入れています。いっぱいになってこなれた頃を見計らってコンポストは移動し、中身はおが屑や籾殻、ヌカなどを加えて混ぜ、藁をかけてしばらく寝かせた後、堆肥として使用しています。
肥料/田んぼ用に購入した有機肥料を適宜使用しています。

除草と除虫について

除草/もとから畑だったわけではなく、何年も荒れていた土地なので、雑草の勢いはものすごく、カラスノエンドウやらイヌフグリやらハコベなんかはまだかわいいほうで、カモガヤ、メヒシバ、チカラシバなどは刈っても抜いてもちっとも減らず。夏など雑草の間に作物が植わっているのではないか、というような状態であります。
しかし、除草剤は使いたくないのでこまめに草を刈るしかなし。しかし多忙や暑さに勝てず、最低限しか刈らないという現実。真夏は根元に雑草が植わっていると、かえって乾燥しすぎなくていいような気もするのですけど(気休め?)・・・。
除虫/これまた農薬は使いたくないので、基本的には、見つけてはつまんで除去。
虫食いブロッコリーアオムシ系・・・・・モンシロチョウ、コナガなどの幼虫。アブラナ科の作物(キャベツ、コマツナ、ハクサイ、チンゲンサイ、ダイコンなど)に付くものが多いです。アゲハ蝶系のアオムシは、ニンジンなどにも付きます。左の写真は、アオムシでボロボロになったブロッコリー。
ヨトウムシ・・・・ハクサイ、キャベツなどに付く。昼間は根元の土の中に隠れているので、ほじくり返して除去! 以前、ハクサイに付いたものを放置しておいたら、ハクサイはたちまち葉脈だけになってしまい、虫のほうはコロコロのムクムクに成長してしまった。あわててセッセと取ったらハクサイ10株ほどでその数約50匹。その次の日も約20匹。結局、1週間で100匹は撤去したような・・・。気持ち悪かった。虫といえどもあなどれません。
ネキリムシ・・・ホウレンソウ、キャベツの苗、サラダ菜、ニンジン、ダイコンなど苗が急にしおれたらこの虫の仕業。根元がかじられて枯れてしまったのです。ガの一種の幼虫で、みかけはヨトウムシに似ています。やはり昼間は根元の土のなかに隠れているので、ほじくって捨てます!
カメムシ、コガネムシ・・・エダマメ、ピーマンなどに付いて、樹液を吸っているのか、新芽や実がヨボヨボクタクタになってしまう。追い払っても、ブ~ンと飛んでまた戻ってきてしまうので、始末が悪い。
アブラムシ・・・トウモロコシ、エダマメ、ソラマメなどの茎にびっしり。以前はたばこの吸い殻を水にいれたニコチン液をかけてみたこともあったが、現在、家にたばこを吸う人がいないし、収穫にはそれほど影響がないので、放置。ほかの駆除法としては、牛乳をスプレーすると、窒息してしまうそうです。
・・・(虫ではないけど、)鳥による被害もけっこうあり。ハトは種まきしたエダマメやトウモロコシを食べてしまうし(しかし、種が発芽して本葉まで出てしまうと、もう見向きもしない)、ムクドリやスズメは、キャベツやコマツナ、イチゴなどをつついて食べてしまう。カラスにいたっては、ナスにトマトに何でも食べてしまうので、いずれもネットをかけて防ぐ。ちなみに、我が家ではニワトリを飼っていますが、ニワトリもけっこうな大食らいで、雑草だけ食べてくれればいいのに、野菜もどんどん食べてしまいます。放し飼いを考えるなら、ネットなどで野菜の保護を。
サル・猪・・・(これも虫ではないけど)山から下りてきて、トウモロコシ、ナス、トマト、果物類などをムシャムシャ。本格的な駆除は、市役所と地元猟友会なんかでやっているようですが、根本的な解決にはならず。犬を外飼いしていれば、ある程度は防げるようで、以前飼っていた犬が外飼いだった時は被害は少なかったですが、最近はまた悩まされています。

栽培プランと連作について

畑の様子少人数家族用の小さな畑なので、いろいろな作物をちょっとずつ作っています。だから、何を植えたか忘れてしまうこともしばしば。
とくにアブラナ科のものなど、みんな同じような双葉が出てくるので、その作物の特徴が出てくるまで、「アレッ、これはコマツナだったか、チンゲンサイだったか?」ということも。
それに、連作を避けるためにも、以前ここに何が植わっていたか覚えていないと困ることがあります。そこで、簡単な栽培記をつけ、畑に何をいつ植えたか記しています。次に何を植える予定かも書いておくと、苗をつくっていざ植えようとしたら場所がない・・・ということもありません。
とくに、春先、初秋などの、種まき植え付けがたてこむ時期には、けっこう役立ちます。

植え方としては、なるべく同じ科の栽培期間が同じくらいの作物を同じ畝に。そうすれば同じときに場所があくし、連作をしないためには、その畝ごと同じ科のものを植えなければ済む。
たとえば、春~秋なら、ピーマン、ナス、キューリ、トマトは同じ畝に。トウモロコシとエダマメも同じ畝に(科は違うが、種まき期、収穫期が同じ)など。
例外として、栽培時期の長い作物の根元に、栽培時期の短い作物を植える、ということも。たとえば、サトイモの根元にコマツナやラディッシュなど。
狭い畑は、せいいっぱい有効活用します。

連作障害はとくに感じたことはありません。が、連作しないほうがいい、と言われるものをわざわざ連作することもないので、なるべく避けています。しかし、ほんとうに連作障害が出やすいのは、ナス科のものくらいで、あとはそれほど深刻にならなくてもいいようです。上記にもあるように、ナス科のものはまとめて植え、畝を順番にずらしていけば、それほど頭を悩ませなくて済んでいます。

種選びの楽しみ

夏の収穫春先と夏の終わり頃は、次に何の種をまこうか、どんな種類の種を買おうか、いろいろと計画を立てる楽しい時期。買い物に行っても店先の種の棚が気になり、農協へお金をおろしに行けば、これまた種の棚が気になる。ホームセンターもしかり、ガーデニングのお店もしかり。
同じダイコンの種を買うのでも、青首やらそうでないのやら、聖護院ダイコンやら、紅芯ダイコンやら・・・。あぁ、どの種を買おう! 迷う迷う迷う・・・。最初はスタンダードなものをつくるのだが、1度つくると次はちょっと変わったモノに手を出したくなるのは、家庭菜園フリークの常のようです。

基本的には、種はホームセンターや農協、種苗店などで購入。店先で直射日光にさらされているようなのはパスして、なるべくはやっていそうな回転のよさそうな店で買っています。棚にドッサリ並べられた種の袋を手にとり、片っ端から裏側の説明書きを読み、自分の畑に植わっているところを想像したりすると、もうアッという間に時がたってしまう!
もうひとつオススメは、通信販売の利用。花の種、球根、庭木、果樹の苗、野菜の種、キノコの菌(!!)など、バラエティは豊かで、サイトによっては育て方ものっています。
園芸用品のページもワクワクモノで、プロっぽい農業資材以外にも、防虫防鳥グッズ(なかにはモグラ退治グッズ、ナメクジ駆除グッズなども・・・)や肥料など。「あ~っっ、この種も欲しい、あれも植えてみたい。コレ使ってみたい!」と欲しいものを全部買ってしまったら、破産しそう。アウトドア・グッズのメールオーダーが流行った頃に、あれもこれも、とついつい買ってしまったことがありましたが、モノが違うだけで二の舞になってしまいそうです。外国の野菜の種、在来種の種などは、近隣の店では売っていないので、ついつい買いすぎてしまいますが、いつも楽しみです。

ホームセンター大好き! 農協を使おう!

ホームセンターは楽しいです、飽きません。家電や日用雑貨が充実しているところより、DIY系、金物屋系のホームセンターなら、なおさらです。我が家では「ジョイフル本田」「ケーヨーディーツー」「コメリ」などを愛用。ジョイフル本田の「農業資材館」など、「トンネル」「マルチ」といった農業用の資材が店先に大量に置いてあって、も~、行くだけでワクワク。大袋の肥料やメートル単位で切り売りしているビニール類、ネット類などは、お得で便利。刃物なども充実です。
種や種芋、苗なども、大きな店だと回転もいいようで、いいものが買えます。

農協も便利です。本格的に農業していなくても利用できます。肥料、ニワトリのえさなど配達もしてくれます。ホームセンターが遠いとか、車の運転ができないとか、重いもの運ぶのやだ!という人は、地元の農協も活用してみてください。

野菜作りの先輩、近所の人たち

我が家のような田舎の地では、自分ちで食べる野菜は自分でつくっている人が非常に多いです。夏などとくに「庭で取れたんだけどー」とナスやキュウリのお裾分けが飛び交ったりします。実際に野菜の世話している人は、その家のおかーさん、おばーちゃん。街角での世間話も「雨がふらねーから、豆の芽が出ねっぺよー」「もうジャガイモ植えたんかい。春だねぇ」などと盛り上がっています。
そんな彼女たちに「ハクサイが結球しないんですが、どうしてでしょうか」などと尋ねると、「そりゃ、肥やしが足んないんだわ」「種まくの遅かったんでないの」など、それはそれは親身に答えてくれます。地元の気候や土を知ってる彼女たちの意見はとても貴重で実践的です。悩むことがあったり、わからないことがあったりしたら、本見ていつまでも悩むより、近所の先輩に尋ねるのが一番です。野菜好きな人に悪い人はいません!?

子どもも一緒に

我が家の長男は、ヨチヨチ歩きのころから畑で遊び、お手伝いをしてきたせいか、野菜のことに詳しく、親なんかよりもよっぽど畑の状態を気にかけています。また、子どもが嫌いそうな野菜(ピーマン、ニンジン、インゲン、グリーンピースなんか)も、それはそれはよく食べます。保育園児の頃から先生とも、「ぼくんちもうジャガイモ掘ったよ」などという会話をしていたようです。小学生のころには、自分でさつまいも(大好物)を育てたい、と言い出し、畑の一角のマイスペースを耕し、苗を植えつけ、育てていました。
そして月日は流れ、現在、農学系の学部で、大学生をしています……w
まだ小さいから、危ないからと思うかもしれませんが、5、6歳でも立派にクワで畑を耕し、取り頃の野菜をきちんと収穫します。次男も2,3歳のころから、ちゃんと収穫のお手伝いをしました。出たばかりの芽を踏み荒らしたり、枝や茎を折ってしまったり、熟れてないものを取ってしまうことも多々ありますが、それは目をつぶって・・・。
食卓にのったものが、どこからどんなふうにできたモノなのかを教えるいい機会でもあります。親子で、できることから、いろいろやってみてください。

このページの記事は、旧・房総爆釣通信に掲載していた記事を再編集したものです(ほぼ以前のまま。一部加筆あり)
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