秋まきの豆類は、秋に種をまいてしまえば、春の成長期までは霜除け風除けの世話をするくらいで、あとは世話なし。
育成期間が長いですが、なりはじめれば、次々収穫ができて楽しめます。

グリーンピース(マメ科)/★

種まき
9下〜11月上旬
定植
収穫
4〜6月

グリーンピース種まきから収穫/香りや味が、収穫後アッという間に変わってしまう野菜が多いのだなぁ、と自分で野菜をつくるようになってからしみじみ思う。グリーンピースの取りたてのおいしさを味わえるのも、自分で野菜をつくる特権?のひとつだと思う。
グリーンピース、というと「子供の嫌いな野菜」に必ずランクインしている気がするが、取りたてを食べたら絶対にそんなことはない!と私は言いたい。現に、我が家の子供はグリーンピースごはんも、グリーンピースの卵とじも大好物である。子供との収穫やさやむきも楽しいし、ぜひ子供のいるご家庭でつくっていただきたい!、と思う。
グリーンピースやキヌサヤは、連作すると格段に実のなりが悪くなるそうである。そこで、前年作った畝をチェックしておき、そこは避けて作る。畝が全部で10本くらいあるので、順番にずらしていけばOKだ。
マメ類は、十分に涼しくなってから種まき。当地はほとんど霜はおりないが、それでもあまり寒いと、葉が凍り付いて枯れてしまうので、なるべく小さい姿で冬を越させる。10月の下旬頃、種をまく。トーホクの「グリーンピース」、サカタのタネの「グリーンピースー実えんどう」など。株間20~30センチくらいで、1カ所に3~5粒くらいまく。冬の間に枯れることもあるので、いつも1本立ちさせるのは、春になってから。霜よけ風除けに風上側の土を盛り上げる。または、竹や木の枝を葉がついたまま立てる。春になり、暖かくなると急に成長し、つるが伸びてくるので、支柱を立てる。つるが細いので、しっかりと支柱を組んだあと、間に枝付きの竹を立てておく。
実のなりはじめは、キヌサヤと区別がつかないが、グリーンピースはさやが固くなり、実がふくらんで丸くなってくる。どんどん取ったほうがあとの実のなりがいいそうなので、セッセと収穫する。もっとも、子供が収穫大好き! なので、目を離すと勝手に収穫してくれている・・・。
害虫や病気/種まき後すぐ、鳥にほじくられて食べられてしまうことがある。トウモロコシやエダマメと同様に、袋、網などを本葉が出るまでかぶせておく。
料理/グリーンピースは、収穫してさやから出してしまうと、とたんに鮮度が落ちてしまうような気がする。ホントに取り立てが香りも味も一番! サッとゆがいたものをマヨネーズ、がおいしい。だしで煮て卵でとじたり、タマネギと一緒に牛乳で煮て、ミキサーにかけたポタージュも絶品!
取れすぎたらさっとゆでて冷凍保存も可。取りたてよりは味が落ちるが、シューマイや肉じゃが、ポテトサラダなどの青み、チャーハンやチキンライスの具などに重宝する。

キヌサヤ(マメ科)/★

種まき
9下〜11月上旬
定植
収穫
4〜6月

絹さや種まきから収穫/育て方はグリーンピースと同様。育つ姿も同じなので、どの種をどこにまいたか忘れると、実がなるまでどちらかわからなくなってしまうので、注意!スナップエンドウも、育て方は同様。
害虫や病気/これもグリーンピースと同様。 ごくたまにヒヨドリが葉や実をついばむことがある。
料理/おかずの主役、というよりは煮物の青みなどのひきたて役、が多い。でもそれがあるだけで、料理の印象が全然違うエライ存在!? キヌサヤだけをどっさり食べるのなら、卵とじにすると美味。肉やえびなどと炒め物もおいしい。

 

 

 

ソラマメ(マメ科)/★

種まき
10下〜11月下旬
定植
収穫
5〜6月

種まきから収穫/グリーンピース同様、取りたて&さやから出したての味は格別。
ソラマメも、グリーンピースなどと同じく晩秋に種まき。。けっこう大きく成長するので、株間30~40センチくらいとって、1カ所に2粒ほどまく。マメのあの黒い部分を、下にしてまいたほうがいいそうである。またはポリポットなどに植えてから定植した方がロスが少ない。霜除けに刈り取った草や竹の葉の部分などを敷いておく。春になると成長、開花。その名のとおり空を向いたさやができる。熟してくると、さやが黒ずんだり黒い斑点ができ、下向きに垂れ下がってくる。鮮度が落ちやすいので、食べるすぐ前に収穫。
害虫や病気/葉や茎にアブラムシが付きやすい。ただし、食べるのは厚いサヤに包まれた実なので、よほどの被害でないかぎり、放置しているのが現状。
料理/やっぱり取りたての塩ゆでをそのまま、がイチバン! 取って時間がたったものとは味が全然違う。かき揚げやソラマメごはんもおいしい。