セルフビルド&DIYでは、ひとりで棟木を立ち上げるのだ!

小屋組みにはいくつかの方法があるが、とくにDIYの場合、こうしなければというルールはない。
私の場合、あくまでもログハウス風にこだわったので、
小屋組みも丸太を使った束立て方式にした。
一人で棟上げできるかどうか不安だったけど、どうにか無事完了。
セルフビルドって、為せばなるものですね!

棟上げ

小屋束と棟木には、直径20センチの杉丸太を使用。棟木の長さは5メートル以上必要だったので、長さ3メートルの杉丸太をジョイントして使うことにした。
完成した棟木は、何とか一人で持ち上げられる重量だったので、助っ人も呼ばずにひとりで棟上げすることに。これぞセルフビルドなのだ。まずは、棟木を梁の上に乗せ、小屋束を筋交いで仮留めしてから、エイヤッ!と棟木を持ち上げる。ホゾの位置が狂っていたら、最初からやり直しだが、今回は無事に収まってくれた。ふーっ!DIYはタイヘンなのだ。

1人棟上げ

棟木ジョイント部

棟木のジョイント方法は、「腰掛けカマ継ぎ」を採用。加工方法は「アリ継ぎ」の応用なのだが、丸太の曲面部分に墨付けするのに、ちょっと苦労しました。DIYとはいえ、懲りすぎ!?

腰掛け鎌継ぎ

棟木方杖

無事、棟上げが完了したが、喜びもそこそこに小屋組みの補強のために方杖を入れることにした。補強は、さんざん探して館山市の金物屋で発見した長さ20センチの細身のコーチボルト。
しかし、身を乗り出しての作業だったので、今回の小屋造りの中では、一番ヤバイ作業だったかも知れない。DIY建築の世界では、ケガと弁当は自分持ちですから……、気をつけましょうね!

方杖の設置

雨対策

出張などでしばらく作業が中断するときは、雨仕舞いのためにブルーシートで小屋全体を覆っておく。しかし、これがクセもので、下手な養生の仕方をしておくと、決まって風に吹き飛ばされたり、シートのくぼみに雨水がたまってしまうのだ。じつは何度か失敗して、床を水浸しにしてしまった……

雨対策のブルーシート

棟木補強

話は前後するが、棟上げの時にやはりジョイント部分の強度が心配だったので、束との結合部分にさらに補強材を入れることにした。補強材の厚さと小屋束の長さをしっかり決めないと収まりが悪くなるが、ここは得意の「現場合わせ」でバッチリ収めることに成功しました!

棟木の補強

妻壁

妻壁はツーバイ工法で。これを作ることで、小屋組みの補強にもなるのだ。この時点で、小屋束を仮留めしておいた筋交いも撤収した。

妻壁

ロフト床

室内側にロフトの床根太を並べていく。ほんの小さな空間だが、これで屋根裏部屋が作れるのだ。

ロフトの床組み

屋根編へ続く