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基礎編

難関の基礎工事を、格安で簡単に仕上げる裏ワザ

いうまでもなく、基礎造りはDIY建築作業のなかでも一番重要な工程。
ここで手抜きすると、後々の作業で苦労することになるし、
第一、完成後の家の安全性にも不安が残るのだ。
といっても、これから建築する隠れ家は、わずか3坪の広さ。
コンクリを流して基礎作りするのも大げさなので、
基礎は丸太を使った束立て(高床式)で作ることにしました!

整地作業

さあ、始めよう。
DIY&日曜大工向けの簡易な基礎としては、ホームセンターでも売っているコンクリ束基礎やブロック基礎などがあるが、杉丸太を近所の山で入手できる環境にあったので、迷わず掘っ立て基礎に決定! ようするに、高床式になるわけだ。
建築場所は、我が家の裏庭。ミカン林の前だ。建築面積はおよそ3.6×2.7mなのだが、実際の作業をする上では、5×4mぐらいの平地が必要になるだろう。
とりあえず、敷地の下草を電動草刈り機できれいにした後、4m材の貫板を使って、だいたいの建築位置を囲ってみる。また、地面に大きな凸凹があると作業がしにくいので、この時点でクワやスコップなどを使って平たくならしておく。狭い面積なので、作業は1時間ほどで終了。早くも缶ビールの栓を抜いてしまった……。

基礎作り前の整地

丸太を焼く

基礎に使用したのは、直径15センチほどの杉丸太。これは、自分で近所の山からチェーンソーで切り出してきたものだ。基礎の立ち上げ部分は約50センチ、地中に埋める部分は最低でも70センチは欲しかったので、140センチの長さに丸太をカットする。これを、全部で16本用意。
防腐用にはクレオソートを塗ろうかとも思ったのだが、ホームセンターまで買いに行くのが面倒だったので(DIY用品が充実している店までは車で25分かかるのだ……)、ふんだんにある薪を利用して、焼き丸太にすることにした。木材の表面を炭化させてやることで、クレオソート同様の防腐効果が期待できるのである。

基礎束の焼き丸太

パックマン登場!

基礎を束立てにする場合、その束穴を掘るのに一番便利な道具が「パックマン」。これは、ふたつの細長いスコップを向かい合わせで一対にしたものでホームセンターで購入可能。これを上手に使いこなすと、束の直径にピッタリの縦穴を掘ることができるのだ。正式な名前は知らないが、日曜大工レベルではなく、私の友人のプロのログビルダーも愛用している知る人ぞ知るDIY基礎作りの御用達アイテムなのである。
とはいえ、人力で基礎穴を掘っていくのはやっぱり大仕事。一カ所を掘るのに、最低でも20~30分はかかる。土の中に木の根っこや石などが埋まっているときには、1時間も格闘することもあった。
いったい、完成はいつになるのやら……。

パックマン

↓パックマンは、「ダブルスコップ」「複式ショベル」「穴掘り器」などの名前でも売られています。

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束立て

結局、すべての束穴が掘り終わったのは、仕事を挟んで一週間後でした(実質作業は1日半)。
つぎの作業は束立て。等間隔に掘った束穴に、焼き丸太を差し込んでいくのだ。穴のすき間には、近くの海岸から大量に拾ってきた石ころを詰めていった。これを、上から堅棒で突き固めてやると、石がほどよい砕石状態になってすき間を埋めてくれるので、丸太がグラグラしなくなるのだ。

基礎用焼き丸太の束立て

束立て完了!

計16本の束丸太を立てる。これだけの本数があれば、DIYの3坪小屋には十分すぎるほどだろう。この時点での立ち上がりの高さは55~70センチほど。すべての束を垂直かつ等間隔に立ち上げるのは意外と難しいが、砕石の突き固めを一気にやらずに、束の並びを微調整しながら作業するのが正解だった。

束立て完了

水盛り缶

すべての束に、同一のレベルをマーキングするために「水盛り缶」を使用する。この道具はホームセンターでも売っているが、簡単な原理の道具なので自作も可能。私はペットボトルと透明ビニールホースでこれもDIYした。ようするに、ペットボトル内の水とホース内の水の水面は、どのような位置関係においても「つねに同一レベル」になるという原理だ。

水盛り缶

水平出し

レベル出しの作業風景。ペットボトルを任意の位置に固定して、ホースを各束にあてがいながら水平レベルを鉛筆でマークしていく。このとき、束の一点だけでなく、周囲三カ所ほどマークしておくと、次の作業がより正確にできる。

基礎の水平出し

上面均し

束立ての水平出しが完了したら、そのラインに沿って、チェーンソーで正確に水平カット&ブラッシングしていく。これを日曜大工的に手ノコでやっていたら大変だったろう。昔、南アルプスの麓で1年ほどログビルダーをやっていたことが役に立った……。DIYの強い味方、「ハスクバーナー40」よ、ありがとう!

基礎束の上面均し

カネ出し

束立ての間隔と相互の距離はそれなりに誤差があるので、あらためて基礎図面を参考にしてカネ(直角)を出す。これがちょっとでも狂ってくると、小屋組みの作業まで響いてくるのだ。なにかとアバウトな私も、ここはさすがに2時間ほどの時間をかけて厳重にチェックしました! といっても、その方法は基礎の4辺と対角線を測って、「1:1:√2」になればいいというだけの話。DIYとはいえこれって、やっぱアバウトか?

基礎のカネ出し(直角出し)

 

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