ついに発見!DIYにもうってつけの無料CADソフト

どんな小さな隠れ屋でも、
基礎・床・壁・屋根で構成されていることは、普通の住宅と一緒。
当然、素人が建築を無事に成功させるためにも、
最初に設計図を書いて、建築スケジュールを立てることは不可欠になるだろう。
今回の目標は、予算30万円以内、工事期間一ヶ月以内で建てること。
さて、どうなることやら……。

設計

設計といっても、日曜大工レベルで作る3坪程度の小屋では二間×一間半の間取りにするしか選択肢はないだろう。だから、設計図も迷うことなく四角を書いて、ドアと窓をつければそれでOKなのだ!
しかし、実際のDIY建築作業では設計図よりも、むしろ基礎の配置図や床伏図、そして壁や小屋組みの立面図が欲しくなる。これがないと、建築に必要な材料の種類や数量の見当が全然つかないのだ。
そこで思いついたのが、パソコンで設計できるCADの存在。さっそく、調べてみたら「JW-CAD」という無料ソフトがあった。当時はDOS環境で動くものだったが、なかなかに役立ってくれました。
(2019年注* 現在もJW-CADは、こちらのサイト、または窓の杜などでダウンロードできます。また、現在ではその他にも無料のCADソフトが開発されてます)

設計

CAD

これが、「JW-CAD」のWIN版。フリーソフトとは思えない充実した機能が自慢で、平面図はもちろん、立面図や2Dによって任意の角度で建物を見ることもできる(鳥瞰も可能!)。これを使って設計しているプロも多いそうだ。
もちろん、少し練習すれば素人でも設計は可能。建具や設備類のサンプルが多数用意されているから、それをプラモデルのように組み合わせるだけで設計できてしまうのだ。現在は、ウインドウズ版が登場しているので、さらに使いやすくなっている。
*ちなみに、10平米以下の建築物を造る場合、役場への建築届けは必要ありません。

cad図面

材料

今回の隠れ小屋は、2×4工法と在来工法をミックスさせてDIY建築したので、ツーバイ材と三寸五分柱がメインの材料になった。小屋といっても、すべての材料を積み上げると結構な量になる。当然、建築敷地以外にも、ある程度の広さの材料置き場を確保しておく必要があるだろう。
ちなみに、当時はツーバイ材が結構高く、三寸五分の廃材を有効活用したが、いまではツーバイ材もかなり安くなっている。これからDIY建築するとしたら、2×4工法が断然安上がりでしょう!
壁材や屋根材なども、いまではホームセンターで様々な種類が売られているので(しかも格安!)、DIY建築には最高の時代になったといえる。

ツーバイ材

工具

写真は、DIY建築中に買いそろえていった工具たち。理想を言えば、最初から必要な道具をそろるのがいいのだが、貧乏性の私はどうしても必要になるまで買うのを我慢してしまった。
いまから思うと、多少高価でもいい道具はやっぱり使いやすく、作業も断然はかどります。許される予算の範囲で、最低限の工具だけは一番最初にゲットしておくべきでしょう!
ちなみに、建築作業で必要な道具は、丸ノコ、電気ドリル、電動カンナ、インパクトドライバー、ジグソー、手ノコ、ノミ、バール、メジャー、サシガネ、レベル、墨壺、ハンマー、タッカー、ブロアー、そして脚立です。

工具一式

予算

じつを言うと、最初は10万円ぐらいで建てようと思ったのだが、それだと工具を購入するだけで終わってしまう。いまでこそ手持ちの工具は充実しているのだが、建築開始当時は、1,900円で買った切れない丸ノコと友人からもらった9.6vのインパクトドライバーぐらいしか持っていなかったのだ。
結論を言うと、購入した建築材料の費用は、全部で15万円ぐらい。また、工具だけで10万円以上は使っている。そして、細々した雑費(ビール代含む)を合わせて、総費用は30万円強。それでも坪10万円の計算だから、一般住宅と比較すれば、やはりDIYでかなり安くできたと思う(タダで頂いた材料も、沢山ありましたが……)。

流木の手作り照明

スケジュール

当然ですが、自由業である私も普段は仕事をして稼がねばならないので、工事に割ける日数も限られてくる。しかし、だらだらと作業するのもイヤだったので、無理矢理スケジュールを調整して一ヶ月ほどの期間を確保した。
ところが、実際に工事が始まると、イレギュラーな仕事が結構入ってくる。結局、DIYの作業時間がどんどん削られてしまったのだ。だから、結果的には梅雨時に基礎工事を開始して、大方完成したのは夏の終わりになっていました。
もしも、普通のサラリーマンの方が同じ規模の小屋を造るとしたら、週末を利用すれば半年ぐらいで完成できると思います(多分ですが……)。

建築中の小屋

基礎編へ続く