プロから教わった、目からウロコの簡単建具作り

屋根が完成すれば雨仕舞いの心配もなくなって、その後のDIY作業はマイペースでできる。
さしあたって、じっくり作業したいのが「建具づくり」。
建具職人がいるぐらいだから、素人のDIY仕事でどこまで作れるか疑問だったが、
前出の栗田さんに、簡単な建具づくりの方法を伝授してもらいました。
実際に作業してみると、これがとっても楽しかったです!
セルフビルド&日曜大工の皆さん、建具作りはオススメですよ!

窓枠作製

窓枠の材料も、当然、廃材を活用。これをカンナで削りながら厚みをそろえ、ガラスをはめるための溝をトリマーで彫っていく。これを適当な長さにカットしてから、好みのサイズに枠組みしてやればOKだ。

窓枠作成

ガラスのカット

至極当然に、使用したガラスも建築現場からタダでもらってきた。知り合いの大工によると、ガラスっていうのは、新品同様の廃品が結構出るそうで、捨てるのに困ることが多いらしい。
ところで、今回のDIY建築作業を通して一番難しかったのが、このガラスのカットたっだ。一応、ホームセンターでDIY用の「ガラス切り」を買ってチャレンジしてみたのだが、どうしてもまっすぐに切れないのだ。
しかたないので、プライヤーを使って少しずつ割る作戦に変更し、切り口の凸凹を隠すために窓枠の溝に深くガラスを差し込むことにした。これで、見栄えもバッチリなのだ!

ガラスのカット

建具製作

窓枠にガラスを入れたら、今度はそれを収めるための建具を作成する。窓の開閉はヒンジで行うことにする。ちなみに、窓の取っ手は海岸で拾った流木。これで少しは個性が出るかな?

建具と窓の取っ手

バーナー

ドアは頑丈に作りたかったので、材料は2×6材を使用。これを刃を目いっぱいに出した電気カンナでわざと凸凹に削り、さらにバーナーで焦がして焼き目をつける。さらにステイン仕上げしてやると、ちょっといい感じの材料に変身するのだ。こういった工夫が、DIYならではの楽しみなのだ。

バーナーで焼き目

相じゃくり加工

上で作った材料は、丸ノコで相じゃくり加工を施してやる。こういう加工は、やっぱアルミベースの丸ノコでやると正確です!

相じゃくり加工

ドア作製

ドアの材料を組み合わせてみたところ。下側が焼き目状態になっています。立ち上げてみると結構な重量。華奢なヒンジではすぐに壊れそうだったので、実際の取り付けには、ホームセンターで売っていたなかでも一番頑丈なヒンジを使いました!

ドア組み立て

窓取り付け完了

こちらの窓は、ペアガラス仕様。このガラスは、前出の栗田さんから頂いたもの。家をDIYで造っていると、いろいろともらい物が増えますよ!

ペアガラス窓

小窓

正面には、試験的にアルミサッシの窓を入れてみました。さすがにいまでも経年変化は皆無ですが、自作した木製建具も全く問題ないので、どちらを選ぶかは好みの問題でしょうか。

アルミサッシの小窓

ロフト窓

ロフト部屋は薄暗くなりやすいので、妻壁にふたつの窓をしつらえる。これで、息子もお気に入りの空間ができました!

ロフトの窓

内装編へ続く